tesoro〜メキシコ刺繍・メキシコ雑貨を中心に世界の刺繍や織物、伝統工芸品を販売するエスニックなお店〜 は、現在準備中です。

2020/12/25 15:47

みなさまこんにちは、tesoro スタッフの川口です。

この度始まりました特集コーナーですが、記念すべき初回の特集は「メキシコ刺繍ワンピースという魅力的な世界への誘い」と題しまして、数多く存在するメキシコ刺繍の中から、ファンも多く、魅力溢れる伝統的な5種類の刺繍の歴史や特徴と魅力、そのアイテムを、複数回にわたりご紹介してゆきます。では、早速今回のテーマはこちら。

『プエブラ刺繍』 プエブラ州伝統の小花柄刺繍

『プエブラ刺繍』は、日本のみなさまにもファンが多くなじみ深い、カラフルでかわいいお花のデザインが特徴です。メキシコ刺繍と聞いて、こちらのデザインを思いう浮かべる方も多いのではないでしょうか。

この言葉の語源であるプエブラとは、メキシコにある州の名前で、メキシコの首都メキシコシティから東部、車で約2時間ほどの場所に位置しています。メキシコ湾の玄関口ベラクルスとを結ぶ交易路の宿場町として栄えた、活気溢れた大きな都市です。

メキシコマップ<プエブラ州>

プエブラ州にはたくさんの教会や修道院があり、カトリック教信者の多さが垣間見えます。
マヤ文化やアステカ文化で知られる地域で受け継がれてきたインディオ文明は、スペインの征服によってスペイン・カトリックの影響を受けながら、陽気で情熱的なメキシコの気質がより色濃く変化を遂げ、強烈な新しい現代文明へと発展してゆきました。

プエブラ州は別名「天使の街」ともよばれておりますが、その言葉の由来としてこんな言い伝えがあります。

かつて16世紀ごろ、スペインから移住してきた宣教師たちを中心として、当時の市街地に美しい大聖堂が建設されました。大聖堂のその先端にベルを取り付ける作業は、とても困難なものものだったそうです。しかし、ある時どこからか天使たちがやってきて、一晩にして大聖堂にベルを取り付けてしまったとか。

以来、この街は「天使の街プエブラ(Puebla de Angeles)」と呼ばれるようになったと地元では語り継がれているようです。
いまでも、プエブラの街のいたところに、この逸話を象徴する天使の像を目にすることができます。
このように歴史的な建造物も数多く存在するプエブラ州には、現在世界遺産登録さえている「プエブラ歴史地区」も存在します。

また、プエブラ州は、陶器(タラベラ)の名産地としても有名です。“tesoro”でも取り扱いのあるタラベラについては、今後改めてご紹介しますね!

『プエブラ刺繍』の特徴について

それでは、本題の『プエブラ刺繍』について触れてみたいと思います
プエブラ刺繍とは、メキシコのプエブラ州で生産されている刺繍で、主にブラウスなどの服にあしらわれます。

プエブラ刺繍といえば、なんといっても可愛らしいカラフルな小花の刺繍が特徴です。
その他にも、小鳥が刺繍されたものや、地域の植物
ワンピース以外にも、ドレスも伝統的や、子供用の刺繍服もかわいしく現地でもとても人気です。

そのひとつひとつが、村の網子女性たちにより伝統的な手刺繍で今でも丁寧に作り続けられています。

彼女たちにとって『刺繍』とは次世代へと受け継がれる財産のひとつ。その技術と伝統が先住民の家計を支えるための収入源であり、女性たちの人生そのもの。花モチーフのデザインがとても華やかで、親しみやすく、カラフルでかわいい刺繍が特徴的。メキシコの定番的な刺繍なので、見たことがある方も多いのでは?実は、1枚の服を作るのに、何日にも渡り、手刺繍をしています。その手仕事の素晴らしさから、『生きた工芸品』とも呼ばれており、メキシコの先住民たちのアイデンティティが色濃く反映された1枚になっています。
みんなが笑顔になれる、元気溢れる、そんな刺繍です。

プエブラ刺繍は、カラフルでなんとも素朴な形の花々がメキシコらしい、大人気の高い刺繍です。
メキシコにいったら、ぜひ探してみてください♪

『プエブラ刺繍』のおすすめコーディネート

ボリュームのある刺繍が目を引くメキシコブラウス。どんなパンツとも相性がいいのがうれしい。

ゆったりとしたシルエットなのにフェミニンな可愛らしさも兼ね備えた1枚。首周りはすっきり見えるUネック。


今回はここまでです。

▼『プエブラ刺繍』 プエブラ州伝統の小花柄刺繍

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